- 2008-10-18 (土)
- 旅
「OLA!」
「こ、こんにちは・・・。」
「え、日本人?」
訊くとその異様な風体の男は日本人のサーファー。
ここに住み着いてもう4ヶ月だという。
ヤツの名は「パンチョ」
所持金は70ペソ(600円くらい)
あとはパスポートとシャツしか持っていないという。
日本に帰れなくなってしまった漂流者だ。
今は1日50ペソと2食付でメキシコ人に雇われているという。
もうどうしようもなく変なヤツで、その言動は今回の旅に大いに彩を与えてくれた・・・。
久々に日本人と遭遇した私はステイしていた部屋にパンチョを招待した。
だって寝泊りは毎日『海』だっていうもんだから・・・。
まぁ普通のヤツではないなというのは分かっていたんだけれど、
予想以上にヘンなヤツで。。
始めの会話はこんな感じ。
「あの、、、」
「何?」
「俺日本語忘れてしまったんで、会話の途中で変な間があったり
かみ合わなかったりするんですけど気にしないでください」
「お、おう」
きっとそうとう貧しい暮らしをしているんだろうと
部屋にあったビールを勧めてみると、
「ありがとうございます!」
とひとくち飲んだ後、
「ぬるっ!あぁこんなの飲めないですね」
「・・・。」
晩飯に誘うと
「えぇいいんすか?」
と俺が奢るムード。
「寿司食えますよ!」
「でも高いだろ?」
「大丈夫です、だてにここに住み着いてないですよ!」
と勝手にオーダー。
何を頼んだか訊いてみると
「あぁ220ペソのスペシャル頼んどきました」
「・・・。」
寿司が出来るまで1時間ほどかかったのだが、
その間に腹が減ったと言って豆を買ってきた。
「おまえそれいくらなんだよ?」
「あぁこれ?これは30ペソです!まずい!」
「・・・。おまえ1日の給料半分以上豆に使ってんじゃねぇ!」
そして寿司が運ばれてくる前になにやらまた立ち上がり
どこかに行ってしまった。
寿司は予想していたより豪華なものだったが、
パンチョが帰ってこない。
30分以上待ったが、戻らないので2人前を無理して食べる。
どこ行ったのだろうと思って宿に帰ると、階段の下で誰かが体育座りをしている・・・。
「おまえ何やってんだよ!?」
「あぁ、ユウキさん。待ちくたびれてここで寝ちゃいましたよ」
「????ど、どうしてここで寝るんだよ!?」
「あはは、寿司食いにいきますか!」
「もう全部食ったよ・・・。」
「きたねぇ!!」
「・・・。」
翌日も朝起きて部屋を開けて階段の方をみると
そこにはびしょ濡れの体育座りパンチョ。。
「あぁ。おはようございます」
「な、なんで濡れてるんだ?」
「あぁちょっと波乗ってました」
「おまえ板持ってないだろ?」
「あぁ、身体で乗るんです。」
「か、身体で?」
「俺くらいになるとそんなもんです」
「威張るな!」
そんなパンチョはどういうわけか俺になつき、
街を出る朝になると部屋までやってきてこう呟いた・・・。(もちろん体育座りで)
「俺もユウキさんと一緒に行ってもいいですか?」
「いいけど。。。どういう意味だよ」
「いや、俺金ないの知ってるじゃないですか!」
「無理!」
そんなパンチョの写真をアップします。
ルパング島で見つかった小野田さんの変装をさせています。
本人はいたくこの写真が気に入ったようで、
遺影にはこの写真を使ってくれとのこと。。
しかしほんとにけったいなヤツだった。。。
- Newer: シポリテ ヌーディストビーチ
- Older: プエルト・エスコンディード その1
Comments:2
- GNJ 2008-11-20 (木) 12:24
-
パンチョって… 笑
- koji 2008-11-28 (金) 00:08
-
>GNJさん
パンチョはきっと日本にもう帰れないはずです。
強制送還以外(笑)
エスコンディードに行けば必ず会えますよ!
というか日本人が来るのを待ってるはずです。
体育座りで。。
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://shanti2u.com/mt/mt-tb.cgi/123
- Listed below are links to weblogs that reference
- プエルト・エスコンディード その2 from vagabond 2.0